レヴィオルストーリー2
「アレン!大変です」
まともな人間の声にアレンはやっと顔をあげた。
シリティーを見て眉を潜める。
「…珍しいな、お前がここまで来るなんて。コニスが何かしでかしたか??」
「違います、そんないつものことでこんな慌てません」
コニスが何かしでかすのはいつものことらしい。
そんなことは置いといて、シリティーが緊張した様子で再び口を開いた。
「リディンさんから連絡があったのです。レイが何者かに拐われました」
「「「……………は?」」」
ギルク、イル、マケドニスの三人は、一斉に間抜けな声を溢した。
シリティーは直も三人を無視し続ける。
「リディンさんとまた通信します」
彼女はそう言うと、少し手を動かし目の前に薄いスクリーンを出した。
占星術師同士は、こうして通信できるのだ。
一瞬にしてリディンがスクリーンに映る。