レヴィオルストーリー2

映像のリディンはシリティーとアレン、ギルク達を見て一瞬驚いたようだ。


『おぉ、やっとかシリティーちゃん。それにしてもいきなりすぎじゃ』

「すみません。でもまだ一分も経ってないです」

『あぁ、すまんすまん。早く伝えねばと待ちきれなくての。』


そう言ったリディンはアレンに目を向け口を開いた。



『アレン、レイちゃんが今日私の家に来ての、その帰りのことじゃ。

林檎を忘れたレイちゃんに急いで届けに行ったのじゃが、レイちゃんは知らない男と話していての。
その者の“気”が悪意に満ちた恐ろしいものじゃったから、レイちゃんを呼び戻そうとしたのじゃ。

するとレイちゃんが振り返った一瞬の隙をついて、男が手刀を首に入れよって。

気絶したレイちゃんを抱えて移動魔法で消えてしまったのじゃよ!』


一気に話したリディンは少し疲れたのかハァハァ言っている。

後ろでメディンが心配そうに興奮する妹を見ていた。




「…その男の特徴は?」


そう訊いたアレンに、リディンは男とは違う黒いオーラを見る。






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