レヴィオルストーリー2
『く、黒髪が跳ねまくった男じゃったよ。確かグレーの瞳をしていた』
あーあ、老人怖がらせちゃったよ。
ギルクはちょっとリディンを哀れに思う。
しかしそんな場合ではない。
「それって、まさか…」
マケドニスが真っ青になって震えた。
そのまさかだったら、犯人はマケドニスが親友と呼んでいた人物。
昨日のことだけでもショックだったマケドニスは目眩すら感じてしまう。
「とにかく急いでレイを探さなきゃ!ね、アレ…」
ン。
イルは、その一文字を言うことなく黙り込んだ。
あっれ~?と周りを見渡す。
ギルクとマケドニス、シリティーも気付いた。
「…アレーン?どこぉ…??」
アレンの姿は既に執務室にはなかった。