レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


トウキシティの少し西、ゴア峡谷。


深い谷の側にある小屋の前に、突如金色の光が生まれた。

それは魔方陣を形成していき、やがて中心に美青年が現れる。


「……ここか」


美青年の正体アレンは目の前にある建物を見てどす黒いオーラを放った。

















「…ん?」

小屋の地下でレイを捕らえていたクウェンナは、ピクリと片眉をつり上げた。


「何だ?急に寒くなったな」


クウェンナが言う通り、春なのに極端に寒くなっていく。



薄着だったレイは思わずブルッと震えてしまった。



(これって、まさか…。)



この現象、覚えがある。


そう、これは彼が冷たい怒りに満ちた時の─────




─────バァン!





レイが答えにたどり着く前に、地下室の扉が勢いよく吹き飛んだ。

それはクウェンナの真横を横切り、地下室の鉄の壁に思いっきりぶつかる。



扉はぐにゃっと潰れて物凄い激突音を鳴らした。






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