レヴィオルストーリー2
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トウキシティの少し西、ゴア峡谷。
深い谷の側にある小屋の前に、突如金色の光が生まれた。
それは魔方陣を形成していき、やがて中心に美青年が現れる。
「……ここか」
美青年の正体アレンは目の前にある建物を見てどす黒いオーラを放った。
「…ん?」
小屋の地下でレイを捕らえていたクウェンナは、ピクリと片眉をつり上げた。
「何だ?急に寒くなったな」
クウェンナが言う通り、春なのに極端に寒くなっていく。
薄着だったレイは思わずブルッと震えてしまった。
(これって、まさか…。)
この現象、覚えがある。
そう、これは彼が冷たい怒りに満ちた時の─────
─────バァン!
レイが答えにたどり着く前に、地下室の扉が勢いよく吹き飛んだ。
それはクウェンナの真横を横切り、地下室の鉄の壁に思いっきりぶつかる。
扉はぐにゃっと潰れて物凄い激突音を鳴らした。