レヴィオルストーリー2
「…来たね。それにしても乱暴だなぁ」
扉があった場所から出てきたアレンを見て、クウェンナはへらっと笑う。
アレンは無言でクウェンナを睨んで無意識に魔法を発動させた。
どこからか氷柱が現れ、クウェンナに向かい飛んでいく。
彼はそれをかわすとレイのそばに移動した。
「ぅわっ、これはもう魔力の暴走に近いね。まぁ落ち着けよ。お前の体がもたねぇぞ?話をしよう。」
「黙れレイから離れろ」
聞く耳持たず。
クウェンナはあからさまに溜め息をつくと、魔方陣を出して魔法の矛先をレイに向けた。
「俺の話聞いてくれなきゃ、このまま攻撃しちゃうよ」
「ふざけんな」
アレンはまた呪文もなしに魔法を使った。
クウェンナにさっきより多い氷柱が向かっていく。
しかしクウェンナはかわすことはせず、氷柱は彼の前でピタリと止まってしまった。