レヴィオルストーリー2
「…………あ?」
アレンは怪訝そうに消えた氷柱があった場所を見た。
まるで魔力をぶつけて掻き消されたような、そんな感じだった。
「アレン、言うこと聞けって。お前の魔法は俺には効かないよ」
クウェンナはへらへらした笑みをにやついた笑みに変え、アレンに話す。
アレンは一度レイを見てから、無意識に発動していた魔法を何とか止めた。
「…お前、魔力あったっけ」
クウェンナから発せられる巨大な魔力に、アレンは眉を潜める。
レイもクウェンナを見て驚きの表情を浮かべていた。
アレンの魔力はあの魔王にも勝る程強い。
それなのに、クウェンナはその魔法を弾いた。
しかも、彼の魔力は見たことのない銀色。
レイはアレンの金色の魔力もよくわからないが、あのはじめて見る銀色の魔力もわからなかった。