レヴィオルストーリー2
アレンの黄金の魔力は、エレス族に受け継がれる力。
“聖”。
教皇の話と母の話で、やっとわかった事実。
それをクウェンナは軽々と元から知っていたかのように話した。
しかも、まだアレンの知らないことがある。
「ゼウス族って…?」
アレンの問いにクウェンナは頭を傾げた。
知らなかったのか?とか何とか溢し、また口を開く。
「ゼウス族はエレス族と対になる存在。闇王に仕えたゼウス様の子孫さ」
平然と言ってのける。
しかしまた知らない単語が出てきた。
「…“闇王”??」
アレンは怒りを忘れて不思議そうに呟く。
するとクウェンナは、しまったといういかにも焦った感じの顔に変わった。
それを見逃さず、アレンはそこに突っ込む。
「闇王って何だ?教えろよ。ほら」
アレンはクウェンナを動揺させて隙をつき、レイを救い出すという作戦を一瞬で組み立てた。