レヴィオルストーリー2
「アレン!」
慌てて呼ぶレイもにやりと笑うクウェンナも無視して、アレンは最後の質問をする。
「…レイを拐ったりして、何が目的なんだ」
クウェンナは手に魔力を籠めながら、口の端を上げた。
「お前が欲しいんだ」
その言葉と共に、クウェンナの魔法が放たれた。
銀色の光が矢を創る。
それはアレンに向かって一直線に飛んできた。
アレンは結界を張って防ごうとする。
「無駄だ!俺の力の方が強いと教えただろう!!」
クウェンナが矢に更に魔力を注ぎながら言う。
それでもアレンは結界しか張らなかった。
剣を抜こうとしなかったのだ。
やがて矢は結界に届き、
そして─────
カランッ!
────黄金のそれに弾かれた。