レヴィオルストーリー2
「…………は?」
クウェンナが目を見張る。
アレンは当然とばかりに驚く彼を見返した。
クウェンナは口をぽっかりと開けてアホ面を二人に見せる。
「……何だ?」
クウェンナは失敗したのかと、もう一度同じ魔法を発動させた。
しかし今度は結界も張っていないのに防がれる。
アレンが魔力をぶつけて掻き消したのだ。
「…一ついいこと教えてやるよ」
アレンが人差し指を立て、ゆっくり歩きながら言った。
少しずつレイとクウェンナに近付く。
「俺はお前が無言で魔力透視をした時、魔力を4分の1程度しか解放してなかった。
だけど今は───2分の1だ。」
クウェンナが更に驚きに目を見開いた。
その間にアレンは手を動かす。
反応が遅れたクウェンナは吹っ飛ばされ、レイから離れた。
レイは自力で切れかけの縄から逃れ、アレンに駆け寄る。