レヴィオルストーリー2
22.祈り
精霊の丘の端の、立派な民家。
リディンはそわそわして部屋を行ったり来たりしていた。
「アレン大丈夫かのう…。まさか一人で行くなんてのう…」
「…リディン、落ち着くのじゃ」
メディンはそわそわそわそわひたすら動きまくる妹に呆れた様子。
リディンは言われた通りにソファーに座って落ち着いた。
…と思ったらまた立ち上がり動きまわる。
「やっぱり気になるわい。占星術で視てみようかの…」
「リディン、アレンなら大丈夫じゃ。」
兄は妹にそう言うと、広いリビングの真ん中に目を移した。
「ほら─────」
その瞬間、絨毯の上に現れる魔方陣。
リディンはその光の色にハッとする。
「アレンじゃ!」
そしてその通り、アレンとレイがリディン宅へ瞬間移動して来た。
少し距離が空いているのが気になるが。
「おぉ!レイちゃんも!!」
良かった良かったと頷くと、リディンは今度こそソファーに座った。
疲れてしまったらしい。