レヴィオルストーリー2
レイはぱちくりと瞬きをする。
(…あら?リディンさんのお家??)
何故ここに?と疑問思う前に、アレンを見たレイは違う方向に意識が飛んでしまった。
────アレンが助けてくれた。
あのカカサビレッジでも助けてもらった。
嬉しくなったレイは、老人二人がいるのも忘れて彼に思いきり抱き着いた。
「…アレンっ!」
アレンは勢いよく飛び付いてきた彼女に驚くものの、何とか踏ん張り転倒するのは防ぐ。
レイはアレンの胸のなかで彼をギュウッと抱き締めた。
アレンも腕をまわしてレイを包む。
「アレン、ありがとう…。」
レイはアレンにくっついたまま俯いて話した。
「…うん、あのさ、レイ…」
アレンも話そうとするが、その声があまりにも弱々しくてレイには「うん」しか聞こえない。
だから彼女はアレンが何か言いたげなのにも気付かずに、また話し出したのだ。
「嬉しかった…。私、アレンと会いたくて、話したくて…」
「…俺も、そうなんだけど…、ちょっと、今は…無理……」