レヴィオルストーリー2
「ごめんなさいアレン…」
浮かれてばかりでアレンが無理をしたことに気付けなかった。
敵のクウェンナでさえ体がもたないと忠告していたのに、とレイは何だか自分が情けなくなってくる。
「レイちゃんはアレンのことになると泣き虫じゃの」
メディンが宥めるように優しく言った。
「とりあえずシリティーちゃんに連絡しなければならぬな。」
そう言ったリディンが薄いスクリーンを出す。
すぐにシリティーの顔がかなりの度アップで現れた。
『あっ、リディンさん』
「…シリティーちゃん、顔しか画面に映っておらぬ」
リディンの言葉にシリティーは慌てて一歩引いた。
後ろにギルクとイル、マケドニスが張り付いているのが見える。
何故かコニスがアレンの執務机のところに優越感に浸りながら座っていたが、リディンはそこは無視しておいた。
「アレンがレイちゃんを連れて帰って来たわい」
『おぉ!良かった!さすがアレンだぜ、助けに行く必要なかったっつーことだな!!』
ギルクが身を乗り出してニカッと笑いながら言う。
シリティーが迷惑そうにしているのも全く気にしていない。