レヴィオルストーリー2
会議が終わり、皆が立ち上がって帰っていく。
ミュリエルとオージャスが出て、ルティはアレンをちらと見てから去り、ギルクとイルもアレンに「お疲れ~」と声をかけて出ていった。
アレンは椅子に座ったまま、頬杖をついてボーッとする。
「アレン様?」
そこにマケドニスが来た。
アレンが全く来ない為、迎えに来たのだ。
「ん、あ、マケドニス」
「ん、じゃありません。今からは執務ですよ?」
マケドニスは困ったように言った。
「あぁ…ごめん」
「いえ…。」
アレンは残っていたお茶を飲み干すと立ち上がった。
が、その瞬間。
クラッ、と目眩がアレンを襲った。
続いて目に映る景色がグラリと傾く。
(…あ、あれ…?)
「…アレン様!?」
マケドニスの悲鳴のような声を聞きながら、アレンはそのまま意識を手放してしまった。