レヴィオルストーリー2
『…アレン様、寝てるんですか?酷く顔色が悪いですが…。』
『マケドニスが船酔いした時みたいだ』
コニスはマケドニスに頭を叩かれた。
ついでに椅子から降りろと怒鳴られている。
「アレンは寝ておるよ。魔力を使っての。それで帰って来てから倒れてしまったのじゃ。」
メディンがアレンとその傍につくレイを指差し、向こう側に教えた。
するとふざけていたコニスが反応する。
『魔力を使っただって?』
『ほら!言ったでしょッ』
何故かイルが威張って言った。
マケドニスは罰が悪そうに口を尖らす。
どうやら二人でアレンが魔力を使ったかどうか口論していたらしい。
『レイ』
それまでアレンに付きっきりだったレイは、コニスに呼ばれて顔を上げた。
コニスはアレンを見て眉間にシワを寄せている。
『アレンは大丈夫なのかい?』
その言葉には誰もが驚いた。
さっきまでふざけていたくせに急に何なんだと、皆はコニスを驚きの目で見る。