レヴィオルストーリー2

心底不安で嫌そうな老人にマケドニスは笑顔を向けた。

そしてメディンは次の彼の言葉にホッと安心する。


『いえ、寝かせてあげて下さい。まだ執務が残っていますし、城に戻ると休めないですから』


マケドニスの隣のシリティーが見る先には、アレンが放り出した執務があった。

まだかなり残っている。


「アレンの側近がお前さんで良かったわい。」

元側近のメディンに言われて、マケドニスは少し照れた。


『アレン様に会議は延ばしたと伝えといて下さい。あ、あと起きたらまた連絡お願いします。』

彼がそう言うと、イルが出てきて挙手しながらピョンピョン跳び跳ね出す。


『あたしがお迎えにまいりまぁ~っす!』

『俺も俺も~ッ!』


そんなギルクとイルの賑やかな声を遮り、シリティーがまた前に出た。

さっきほどではないが顔がアップになる。


『そういうことです。これ以上煩いとアレンが起きてしまいます。連絡待ってます』


シリティーは最後に少し微笑むと通信を切った。

リディンもスクリーンを消す。




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