レヴィオルストーリー2
「本当に賑やかじゃのう。お前さんらもいい仲間を持ったものじゃ」
メディンがレイに言うと、彼女は若干ひきつった苦笑いを返した。
賑やかすぎても困るというのが本心だったりする。
そんなレイにリディンは少し遠慮がちに声をかけた。
「レイちゃん、家に帰らなくて良いのかの?セレナも心配しているじゃろう」
「あ…。でも…」
眉を下げて困るレイ。
アレンの傍にいたいらしい。
「…そうか。じゃあ電話しておいで。電話の場所はわかっておるじゃろう?」
「はい。ありがとうございます。」
レイは急いで電話をしに廊下に出ていった。
それを見送ったリディンはアレンに視線を移す。
「…メディン。アレンはレイちゃんにあのことを言っておるのじゃろうか…?」
「血族のことかの?」
「そうじゃ。アレンはもう知ったみたいじゃよ」
「そうかい」
メディンはそれだけ答えると飲み物を口に運ぶ。
リディンはその様子をただ見ていた。
そして、兄はまた口を開く。