レヴィオルストーリー2

「…エレスの力は強すぎるからのう。ハーフのアレンには持っていることもキツいじゃろう」

「だから封印しておるのじゃろうな。」


リディンも頷いて飲み物を飲んだ。


その視線の先のアレンは、眠り込んで微動だにしない。

呼吸をしているのが見えなかったら、死んでいるのかと勘違いするくらいだ。


それでもリディンは毛布を掛け直すと優しく笑みを見せる。


「ちと顔色が良くなったみたいじゃ」



そこにレイが帰って来た。



「おぉ、レイちゃん。セレナは何と言ってたのじゃ?」

「帰って来るときにまた連絡しなさいって。あと、城に戻ってもいいのよって…。」


ちょっと迷う素振りを見せるレイ。

彼女はアレンの眠るソファーの傍らに膝をつくと、その顔をジッと見つめた。




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