レヴィオルストーリー2
「どうしたら…止めれますか?もし暴走したら、どうやって止めれば…」
レイは必死になってメディンに訊く。
メディンはその問いに優しく丁寧に答えた。
「いいかの、魔力の暴走は保持者の精神…心の乱れで起こるのじゃ。
その原因は人様々。
悲しみ、怒り、憎み、恐怖…。
魔力の暴走を治めるには、保持者の心に違う感情を作り暴走の原因を掻き消すことをしなければならぬ。」
「違う…感情?」
身を乗り出してメディンの話を聞くレイ。
メディンは柔らかく微笑すると、その先を彼女に教える。
「暴走の原因はほとんどが負の感情じゃ。それらを掻き消すには、それ以上の優しく温かい感情を生まれさせねばの。
例えばそう…、友情や愛。それが一番効果的じゃろう。」
言い終えたメディンは何故か少し遠い目をしていた。
リディンが少し頬を染めているのは気のせいではないだろう。
しかしレイは二人の様子に気付くことなく、アレンをまた見つめていた。