レヴィオルストーリー2
頭の中でメディンの言葉を繰り返す。
(友情、愛…。)
それはレイからしたら、自分にとって一番大切なもの。
アレンもきっと同じだろう。
彼は特に、小さい頃にそれを失ったのだから。
レイは今日見た夢を思い出し、アレンに手を伸ばした。
曖昧な色のサラサラな髪にそっと触れる。
「…アレン、私が助けてあげるから」
そう囁き、頬に軽くキスをした。
そして一人で真っ赤になって、恥ずかしそうにアレンを見下ろす。
チラッと視線を移すと、幸い老人二人は見ていなかった。
それを確認すると、レイはアレンの手を握って彼の眠るベッドに腰掛ける。
彼女は心の中で、そんなことが起きませんようにと強く願い、祈っていた。