レヴィオルストーリー2
23.星空の約束
結局その日アレンは起きず、レイは眠ったままの彼と一緒にリディン宅に泊まることに。
客室に移動したアレンの隣のベッドに潜り込み、疲れたのか彼女も早くに眠りに落ちた。
そして、真夜中。
レイは目を覚ますことになる。
その原因は冷たい夜風だった。
閉めていた扉が開いていて、廊下の冷たい空気が部屋に流れ込んだのだ。
「…寒いっ」
そう呟くのと同時にベッドから体を起こすレイ。
寒さの原因を見つけ、扉を閉めようと床に足を下ろす。
数歩歩いたところで、気付いた。
隣のベッドに違和感があることに。
「……………?」
寝惚けていたレイは反応が遅れた。
しかしすぐにベッドに駆け寄り、布団を引っ剥がす。
そして、絶句した。
───アレンがいない。