レヴィオルストーリー2
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「疲労とストレスね…。熱も高いししばらく仕事は休みよ。」
医務室でマケドニスと知らせを聞いて駆け付けたギルクとイルは、城の医療チームの一番の実力者で代表者でもあるクナルの言葉を聞いていた。
倒れたアレンの診察を終えて、クナルは白衣を脱ぐ。
「疲労とストレス…」
イルがクナルの言葉を繰り返す。
「…ストレスは恐らく三日前から急激にたまったのよ。何があったのかは知らないけれど、私から見てもアレン君の様子はおかしかったから…。」
ギルクとイルは顔を見合わせた。
「わかってて何も言わなかったのよね。どうして?」
クナルはおだんごにした髪を整えながら、少しキツく聞いた。
「アレンとレイの問題だから、口出ししちゃ駄目だと思ってよ…。」
ギルクはベッドで眠るアレンを見ながら呟いた。
「なぁに、レイちゃんと喧嘩したの。」
「喧嘩にしては重すぎるわ…」
イルが溜め息をついて言った。
「アレンは勘違いしてるの。」