レヴィオルストーリー2
言い終えたレイは俯いた。
(絶対、怒っちゃうわ…)
それか、信じてくれないんだと逆に悲しむかもしれない。
傷つけた。
そう思ったレイは半泣きになって縮こまる。
しかし、しばらくして聞こえたのは。
「………ぷっ」
そんな吹き出し笑いの声だった。
レイは驚いて顔をあげアレンを見る。
アレンはレイから顔を背けていた。
片手で口元を押さえている様子は、笑いを耐えているようにも見える。
「…えっ、アレン?」
何で笑うのかがわからないレイは、ちょっと怪訝そうに声をかけた。
アレンはレイの方を見てから、また笑うと急に彼女を抱き寄せる。
「きゃっ!?」
ビックリしたレイは思わず悲鳴のようなものをあげてしまった。
アレンは構わずレイを抱き締める。
「…よかった。レイの焼きもちなんだな」
そう囁いたアレンにレイは真っ赤になった。