レヴィオルストーリー2
「…レイ、泣くなって…。」
とりあえずそれしか言えない。
「そんな簡単にやられないから。それに、お前を守るのは…当たり前っていうか……。」
アレンは何を言えばいいのかわからず、言葉に詰まってしまった。
自分の胸に顔を埋めたレイは嗚咽を繰り返しまだ泣いている。
それを困ったように見て曖昧な色の髪をガシガシ掻いたアレンは、また溜め息を溢しレイの頭に手をのせた。
「レイ、俺、わかんねぇよ。そんなに心配されたことなんてないしさ…。
マケドニスとかに言われても、上手くできなくて。
八つ当たりするし、泣かせるし、俺最低だ」
その言葉にレイは顔をあげた。
涙で潤んだ瞳をアレンに向けると、諭すように話しかける。
「アレン、そんなことないわ。
…それにユナル達が貴方のこと大切に想って、心配もしてたじゃない」
レイの涙は止まっていた。
アレンを強い視線で射ぬいている。
彼女の言葉にアレンは目を伏せた。