レヴィオルストーリー2
「どういうことですか?」
三日間ずっと我慢していたマケドニスは二人を急かす。
「ローゼさんが怪我したところ、アレンがそこだけは絶対に行くなって言った禁止区域だったんだ。
ローゼさんの若い考古学者仲間が興味を示して『ちょっとだけなら』っつって入ったらしくてよ。そこに天井が崩れてきて、ローゼさんはその人庇って…。」
ギルクは一回言葉を切った。
それをイルが受け継ぐ。
「アレンが帰ったあとあたし達がレイに何があったのか聞いたの。二人とも様子がおかしかったから…。
レイはそれを知らなくて、アレンに『どうしてあんなに危ないところで調査するのを許したの』って、責めちゃったんだって。
その場にいたロンさんに話聞いてたあたしたちは、レイにそれは違うって言ったんだけど…」
「…レイはまだアレンと話してないみたいだな。アレンは事故のときの状況聞いてないし、自分を責めたんだと思う。」
ギルクはそう言うとまたアレンを見た。
熱で頬が紅潮しているアレンは、まだ目を覚まさない。
「…教えてやった方がいいかな?」
ギルクは大人二人に聞いてみた。