レヴィオルストーリー2
「…アレン、大好き」
レイは素直に真っ直ぐ気持ちを伝えた。
マリンブルーの瞳に星が映り、キラキラして見える。
「…今日は赤くならないんだな」
アレンは普段誰にも見せない極上の笑みをレイに向け、彼女の唇にキスをした。
レイは瞳を閉じてそれを受け入れる。
「…俺も…大好き」
とろけるようなキスにちょっとぼんやりしたレイに言うと、アレンは彼女をまた抱き締めた。
「絶対、守るから…」
「…うん」
「絶対、離さない…」
「うん…、離れないわ」
三日月に見守られながら、レイとアレンはしばらく景色を眺めそこにただずんでいた。
───ずっと、こんな風に平和ならいいのに。
レイはアレンに身を寄せながら、心の中で考える。
だけどそれは、難しい。
ダルヌク国が戦争を仕掛けようとしている限り。
(今、この瞬間だけでも幸せに浸っていたい。)
時期来るだろう争いのことを見据えながら、レイは今だけは、とアレンに寄り添い想っていた。