レヴィオルストーリー2
シルラはアレン達に軽く挨拶をすると、紙くずを見て掃除をしはじめた。
レイはにこやかに笑顔を返すも、アレンの腕に手を回しちょっと曇った表情を浮かべる。
マケドニスはアレンの肩に手を置くと、かなり強めに揺さぶった。
「アレン様、大丈夫ですか?」
「…それさっきも聞いた」
ガクガク揺さぶられながら、アレンは答える。
アレンの腕に引っ付いたレイも揺れる羽目になった。
「マケドニス、やめて」
レイは苦笑いしながら、片手でマケドニスのアレンを掴んだ腕を叩く。
マケドニスはハッとしてやっと揺さぶるのをやめてくれた。
「…会議なんだろ。行く。」
「あ、そうでした」
「いってらっしゃい」
レイはちょっと寂しそうにアレンの腕を離した。
アレンはレイの頭をポンッと叩いて微笑むと、手をヒラヒラ振ってマケドニスについて行く。
「…何か前より周り気にしなくなったね?」
イルはレイに甘えながら、見上げてニヤニヤと聞いた。
レイは嬉しそうに頬を染めている。
それを羨ましそうに見る女性使用人。
シルラはレイを見て何故か笑みを見せていた。