レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


午後6時。


会議だらけだったアレンはやっと解放され、執務をやっていた。

もちろん隣にはレイがいる。


「ん?」


ふとアレンが顔をあげた。

扉の方を見て眉を潜めると、レイを引き寄せ仕事を続ける。


「アレン?」


急にアレンに引き寄せられ、レイは不思議そうに彼を見上げた。

アレンは何も言わない。



 コンコンッ



軽いノックの音がした。


「…入れ」

若干扉を睨みながらアレンが言う。


入って来たのはシルラと、金髪の知らない男だった。



「アレン様、お客様です」

シルラはレイとくっつくアレンににこやかに言う。

レイは男の人を見て頭を傾げた。


「誰?会ったことありますか…??」

「…え?レイの知り合い??」


アレンはビックリしてレイに聞く。


「いいえ。でも、見たことある気が…」



「まぁね。勇者様もあるよ」



黙っていた男が口を開いた。


レイはその声に目を見開く。



「俺はフェニスさ。元魔王様の側近。」





< 488 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop