レヴィオルストーリー2
「…わかった。シルラ、コニスを呼んで来て」
「はい」
シルラはにっこり笑むと足早に執務室を去って行った。
アレンはしばらく彼女が閉めた扉を睨み、それからフェニスに視線を戻す。
「…何で俺もなんだ?兄弟水入らずで話せばいいだろ」
「うーん、そうなんだけどな。まぁ、話せばわかるさ」
執務室のソファーに腰掛けかなり寛ぐフェニスはそう言うとアレンを眺める。
「………………。」
何だよ。
アレンは不機嫌さを目線で送った。
フェニスはフッと笑うとアレンを指差した。
「本当に魔王様を倒したのか?まだそんな若いのにさ。みんなそう思わないのか?」
「…そう言う大人もいるけど、倒したのが事実なんだからしょーがないだろ」
アレンは更に不機嫌になってしまった。
レイがフェニスをじろじろ見ているから尚更だ。