レヴィオルストーリー2

「本当に変わったのね。真っ赤っかだったのに」


確かにフェニスは髪の色も瞳の色も赤だった。

服まで真っ赤に染まっていたのに、それが今では普通の大人。


しかも結構イイ男。



(アレンの方がカッコイイけど)


そう言うのをちゃんと付け足すレイは乙女なのでした。



「まぁあんな赤かったら目立つし、これが元なんでね」

フェニスはローテーブルに足を置いて本格的に寛ぎだした。

レイはムッとしてそれを睨む。



「ちょっと、お行儀悪いわよ」



彼女がそう言うのと同時に、シルラがコニスを連れてきた。

何故かシリティーが後ろから隠れて追跡している。


コニスはシルラに説明されたのか、ソファーで超態度でかくダラダラするフェニスを見て目を真ん丸にした。



「フェニス?これが??」


かなり失礼なことを言っている。


「我が弟よ、酷い奴だな」

フェニスはそう言うと立ち上がってコニスを見下ろした。

15歳と背の高い大人はかなり身長が違う。


見下ろされたコニスは不満そうな顔。




< 492 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop