レヴィオルストーリー2
「本当に変わったのね。真っ赤っかだったのに」
確かにフェニスは髪の色も瞳の色も赤だった。
服まで真っ赤に染まっていたのに、それが今では普通の大人。
しかも結構イイ男。
(アレンの方がカッコイイけど)
そう言うのをちゃんと付け足すレイは乙女なのでした。
「まぁあんな赤かったら目立つし、これが元なんでね」
フェニスはローテーブルに足を置いて本格的に寛ぎだした。
レイはムッとしてそれを睨む。
「ちょっと、お行儀悪いわよ」
彼女がそう言うのと同時に、シルラがコニスを連れてきた。
何故かシリティーが後ろから隠れて追跡している。
コニスはシルラに説明されたのか、ソファーで超態度でかくダラダラするフェニスを見て目を真ん丸にした。
「フェニス?これが??」
かなり失礼なことを言っている。
「我が弟よ、酷い奴だな」
フェニスはそう言うと立ち上がってコニスを見下ろした。
15歳と背の高い大人はかなり身長が違う。
見下ろされたコニスは不満そうな顔。