レヴィオルストーリー2

「よかったですね、コニス」

「うん、よかった!シリティーにも教えなきゃ。

───って、シリティー!?」


コニスはいつのまにか隣にいた彼女にえぇッ!とオーバーリアクションをとった。

いつもなら煩いと迷惑がるシリティーだが、今日ばかりは微笑んで怒らない。


代わりにアレンが迷惑そうにしていたが。


「フェニスはコニスのお兄さんだったんですね」

「そうだよ、シリティー=エリスティンちゃん。あ、将来はシリティー=エリスティン=ラルクか。」


フェニスの言葉にシリティーは真っ赤になった。

「そんな…」とか言いながらも否定はしない。



「…エリスティン?」


そこにアレンが割って入った。

フェニスはおっ、と振り返る。


「気付いた?」


そう言いながら浮かべる笑顔はコニスそっくり。

アレンは頷くと口を開いた。



「…エリスティン、って、サリルナ教皇の名前の一部だ。シリティーは教皇の親戚なのか?」

「えっ」


シリティーは目を見開いて驚いた。

フェニスは「ご名答」と頷いてまた笑う。




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