レヴィオルストーリー2
「シリティーちゃんのお父さんがね、サリルナ教皇の従兄だよ。髪が教皇と一緒だろ?」
確かにシリティーは白い髪。
サリルナ教皇も白い髪だ。
「…教皇様が私の親戚…。」
感極まったのか、シリティーは胸の前で指を絡ませぼんやり。
コニスはさりげなく肩に手をまわす。
「魔王様がシリティーちゃんのご両親を拐って手下にしちゃったのは、教皇の親戚だからだよ。
魔王様は各国の王の家族を盾にして、王達に邪魔されないようにしたのさ。」
「………卑劣」
レイが眉を潜めて溢した。
シルラがいるからか、まだアレンに引っ付いている。
「なぁ、俺らの親の名前は?」
コニスがシリティーに密着しながらフェニスを見上げた。
フェニスは弟を見て目を細める。
「父さんがレーリア=ラルク。
母さんがフィオール=ラルク。
そんで母さんの旧姓は…ブロドニスだ。」