レヴィオルストーリー2
─────カツン!
アレンが落としたペンが執務机に当たり、小さな音をたてた。
アレンは驚きを珍しく表情に思い切り出している。
「…ブロドニスって、アレンの名前…。」
レイがアレンの腕に手をまわしたまま囁いた。
コニスも口をぽかんと開けてアレンに目を移す。
「俺らの母さんはウィスカ様の妹だよ」
フェニスがそう言ってコニスの頭に手を置いた。
コニスは固まっていたが、ハッとして兄にがっつく。
「俺、アレンの従弟!?」
「そう」
「い、い、とこ!?」
「だからそうだって」
フェニスのその言葉に「うわぁ!」と目を輝かせたコニスは、未だに固まったままのアレンに飛び付いた。
レイが左腕を取り、コニスが右腕を取り、アレンはやっと現実に意識を戻す。
「アレン!俺ら従兄弟だって!従兄弟!!」
「…え、ちょ、まじ?」
「まじだッ!まじ!!うわぁ~、超嬉しい!!アレンが従兄だ!!」
コニスはそのままアレンの腕を引っ張り、椅子から立たせるとバッとまた飛び付いた。
アレンはぽかんとしたままコニスを見下ろす。