レヴィオルストーリー2
アレンとマケドニスは横に並んで真っ白な床に淡い金色の絨毯が敷かれた廊下を歩く。
「…街長はもう揃ってるか?」
「はい」
マケドニスはにこにこしながらアレンの問いかけに答えた。
「…何?」
「はい?」
「何にやついてんだよ」
アレンがしかめっ面で言うと、マケドニスは更ににこやかになった。
「あぁ、普段無表情のアレン様がレイ様達三人には表情をコロコロ変えるのがおもしろくて…」
その言葉にアレンはふて腐れた。
「…悪かったな無愛想で」
「いえ、滅相もない。無表情なだけでお優しい方だということは十分にわかっていますよ」
「………」
アレンは何だか遊ばれてるような気がして少し拗ねてしまった。
そんな少し子供っぽいところもマケドニスには楽しかったりするのだが、自覚がないアレンは気付かない。
そしてマケドニスもアレンが自分の前でも表情を変える事実に気付いていなかった。
二人はもう友達同然の関係だ。
マケドニスの敬語はアレンがいらないと言っても直らないが。
それでもアレンは側近がマケドニスでよかったと思っている。