レヴィオルストーリー2
「クナルは誰かと付き合ってないの?」
拗ねたままのギルクを無視し続けてイルは言う。
「さぁね。」
笑って誤魔化したクナルは何故かいつもより綺麗に見えた。
「さてと、お二人さんは今日は仕事はないの??」
「「う」」
クナルの言葉に二人は同時に声を詰まらせた。
「やっぱりね。ほら、行ったいった。」
「う~。アレンが起きるまで…」
「駄目。仕事サボったらそのアレンが怒るわよ。」
それを聞いて二人は青ざめる。
「たたた大変だわ、ギルク!あたし達には仕事という課せられた任務があったんでしたわ!」
「ほほほ本当だ!すっかり忘れていたよ!!これはやばいですな」
焦りで口調がおかしくなった二人は、変なやり取りをしながら医務室を出た。
が、一回戻ってきて、
「「アレンが起きたら教えて!!」」
と仲良くハモりながら言うと今度こそ仕事をしに医務室を去った。
「本当に面白いわね」
クナルは笑いながらそれを見送った。