レヴィオルストーリー2
『アレン、軍艦沈めていいんだな?』
「…仕方ないから、いい。国全体に結界を張るから、それまで一歩も入らせないで」
『国全体?』
「そういうのがあるんだよ」
『わかった。暴れがいがあるぜ』
ルティは楽しそうにまさしく好戦的な笑顔を浮かべると、乱闘に入っていった。
レイが通信を切ると、急に目の前にまた別のそれが現れる。
そのスクリーンを出したのはクナルだった。
『アレン君、いつでも怪我人に対応できるようにしたわ』
「ありがとう」
『いいえ。無理しちゃ駄目よ?』
「うん」
クナルはにっこり笑うと、すぐに通信を切ってくれた。
アレンはシルラとフェニスにそこで武術軍隊の第五部隊が来るのを待つように言うと、レイの手を引いて走り出す。
「アレン、私達はどこ行くの?」
「ギルク達と合流して、地下で想国界発動させる」
「わかったわ」
その会話の間にも階段を降りる。
もう降りるというより飛び降りるだ。
アレンは三階まで行くと、今度は階段ではなく窓を飛び降りた。
しっかりレイは抱き抱える。