レヴィオルストーリー2
「な、何でぇ!?」
イルがめちゃくちゃ目を見開いて叫ぶ。
その間にも敵の軍隊が上階から降りて来ていた。
「…それは後でだ。早く行くぞ」
上階を睨んでいたアレンは低く呟くとレイの手を掴み走り出した。
ギルクもイルを引っ張りついていく。
アレン達を見て敵が地下にまで来ようとしたが、レイが精神の精霊モレンで結界を張り妨害した。
地下に行くと、既にマケドニスがいる。
彼は例の鏡を持って四人を待っていた。
アレンは側近を見て眉を潜める。
「…マケドニス?」
マケドニスが持っている鏡には、赤い液体が付着していた。
─────血だ。
「…え?マケドニス!大丈夫か!?」
ギルクが慌てて駆け寄る。
しかしマケドニスは首を横に振った。
「俺は無傷です。ですが…シェリーは殺されていました…。」
その言葉にレイが目を丸くする。
「シェリーが!?」
「はい。…たぶん暗殺です。」
マケドニスは悔しそうに答えた。