レヴィオルストーリー2

「…見抜かれてたのか」


アレンが眉を潜め呟くと、マケドニスは頷いた。

鏡は綺麗に割れている。

もう使えないだろう。



「…とにかく、こっちが先だ。イルとギルクは北と東頼む。俺とレイで南と西に行く。

マケドニスはここだ。わかったか?」


「はい」
「うん」
「おぅ」


それぞれが頷いたのを見ると、アレンはどこからか小さな石───想白石を取り出した。

魔法で出したようだ。


四つのうちの二つをイルとギルクに渡し、自分は二個取る。


イルはすぐに移動魔法を発動させギルクと共に消えた。


アレンもそうしようとするが、レイがそれを制止する。



「私がやるわ。アレンはあんまり魔力使わないで」

「…わかった」


レイの真剣さにアレンは仕方なく辞退した。

彼女は満足そうに微笑むと、移動の精霊を呼ぶ。


猫の姿をした精霊は、その身を光らせるとアレンとレイを瞬間移動させた。





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