レヴィオルストーリー2
「……大丈夫かな…」
一人地下に残されたマケドニスはポツンと呟いた。
さっきのことを思い出す。
彼が急いで北の騎士軍隊の塔に行った時、少し不思議なことがあった。
ルルアンがルルを引き連れず、一人で階段を上っていたのだ。
確かルルアンは四階に向かっていた。
忙しかったから「危ないぞ」と声をかけただけだったが、ちょっと心配だ。
(ルルアンは何をしていたんだろう)
こんなに城内大騒ぎで敵と戦っているのに、怖くないのだろうか。
「…いや、今はこれに集中しなきゃ駄目だ。誰かが入って来たら守らなくちゃいけない。」
マケドニスは気合いを入れ直すと鏡を脇に置き、愛用の武器を用意した。
そのルルアンの行動が、どれだけ重要なのかなど全く知らずに───…。