レヴィオルストーリー2

ギルク達はもう終わらせてきたらしく、マケドニスと一緒に待っていた。


アレンとレイの二人は急いで駆け寄る。



「アレン、準備万端だぜ!」


ギルクがビシッと親指を立ててニッと白い歯を覗かせた。

そのそばにあるクリスタルは、部屋の明かりによって様々な色を反射している。



「…ありがとう。すぐにする」


そう返したアレンは、クリスタルに歩み寄ると自身の腹辺りまであるそれに手を置いた。


レイとマケドニス、ギルクとイルの四人は後ろから覗き込む。




アレンは静かに呪文を唱え出した。



「《眠りし強大な力よ
  我等が国を憂い
  想う力を糧に
  国を護りし
  結界を張れ 》」



すると、クリスタルがさっきとは明らかに違う光を発しだす。


その光は虹色にゆらゆらと揺れ、幻想的なものだった。



アレンはそれを確認すると、片手だった手を両手にする。



そして───・・・




「《想国界 発動せよ》」





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