レヴィオルストーリー2

最後まで静かに、厳かに言い終えたアレン。


その両手のひらの下で、虹色に揺らめいていた光が純白に変わった。



その光はクリスタルの中心に集まると、一気に放出される。



一瞬光が視界全てを覆い、アレン達は思わず目を瞑った。




















「………終わった?」



しばらくして、イルがギルクにしがみついて恐る恐る訊く。


アレンも瞼を上げると周りを見た。



自分達は何ら変わりない。



しかしクリスタルは白く輝いている。


部屋の床には奇妙な紋様が描かれ、そこに光が通っていた。




「わっ、魔方陣みたい!」

「すげぇなー!!」



感心しまくりのギルクとイル。



その時、光を見たからか静かになっていた上が、また騒がしくなった。



「…行かなきゃいけないわね」

レイが天井を見上げて言う。


「一体どこから来たんでしょうか…」


マケドニスは思案顔。





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