レヴィオルストーリー2
側近の深刻な言葉にアレンは眉根を寄せ難しい表情になった。
「…問題はそこだな。イルとギルクは上階に行ってそれ調べてくれないか?」
考えながらもそう訊ねる。
「イエッサー!」
直ぐ様変な返事が返ってきた。
そこはあえて、というよりそんな場合ではないからスルー。
「…レイとマケドニスは俺に着いてきて。もしかしたらブエノルがいるかもしれないから、探す。」
「わかったわ」
「はい」
そうして五人は二つに別れた。
地下を飛び出し、一階で別行動になる。
アレン達は庭園の敵の集団のところへ向かった。
だがいらぬ用だったらしい。
既にレヴィオル側の国家軍隊が鎮圧していた。
やはり魔法のないダルヌク国の敵には、魔法軍隊が適任だったようだ。
「ナイス」
アレンは隊長達に一声かけると、そのまま縛っておくように言った。
城に戻ろうと身体を180度回転させる。
すると、レイが何か見つけた。
「…あら?」
「どうしたレイ」
アレンが急かすようにレイの手を引く。
しかしレイは一点をジッと見据え、動かなかった。
「リルムだわ」