レヴィオルストーリー2
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「おらおらおらぁああぁあ!邪魔だあぁどけどけぇ!!」
ギルクは走っていた。
脇目もふらず、城内をひたすら駆ける。
その様はまるで赤い獅子。
「ちょっとギルクー!みんな気絶してるわよッ、これじゃどこから入って来たのか聞けないでしょぉ!」
それについて行くイルは、ギルクが吹っ飛ばしながら進んでいく敵を見て、怒りの声をあげた。
そのイルの言葉にギルクは急停止し、彼女は思い切りギルクの背中に突っ込む。
「…いったぁあい!ギルクのお馬鹿ッ、急に止まんないでよッ!!」
「おゎっち、ごめんごめん!まずったな。予想以上にヘボかった…。」
「ギルクが強くてかっこい~のッ」
「あ、やっぱり?」
こんなときにバカップルトークをする正真正銘のバカ二人。
「おっし、次来たら頑張るぜ。この階から来てるのはわかってんだ!」
気合いを入れ直し、ギルクは構えた。
「きゃあ、ギルクカッコいい!でも本気は駄目よぅ~」
イルは彼氏に任せっきりである。