レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「おらおらおらぁああぁあ!邪魔だあぁどけどけぇ!!」


ギルクは走っていた。

脇目もふらず、城内をひたすら駆ける。


その様はまるで赤い獅子。



「ちょっとギルクー!みんな気絶してるわよッ、これじゃどこから入って来たのか聞けないでしょぉ!」


それについて行くイルは、ギルクが吹っ飛ばしながら進んでいく敵を見て、怒りの声をあげた。

そのイルの言葉にギルクは急停止し、彼女は思い切りギルクの背中に突っ込む。


「…いったぁあい!ギルクのお馬鹿ッ、急に止まんないでよッ!!」

「おゎっち、ごめんごめん!まずったな。予想以上にヘボかった…。」

「ギルクが強くてかっこい~のッ」

「あ、やっぱり?」


こんなときにバカップルトークをする正真正銘のバカ二人。




「おっし、次来たら頑張るぜ。この階から来てるのはわかってんだ!」


気合いを入れ直し、ギルクは構えた。


「きゃあ、ギルクカッコいい!でも本気は駄目よぅ~」


イルは彼氏に任せっきりである。





< 515 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop