レヴィオルストーリー2
「任せろ!手加減……するからよ」
「えっ、今の間何?」
と、そんな会話をしている間に敵が来た。
廊下の曲がり角から現れた五人くらいの集団は、ギルク達を見て襲い掛かってくる。
しかしイルが魔法をするまでもなく、ギルクがみんな倒してしまった。
「あ、これでも駄目かぁ。手加減したのに…」
「…ほんとにぃ?」
彼女の疑いの目にギルクは苦笑した。
実はどうしても本気になってしまい手加減できなかったりするが、次こそはと意気込んでみせる。
そして、その『次』が来た。
しかし────…
「………あ!?」
早速『手加減して』倒そうとしたギルクは、その敵を見て目を丸くした。
なぜならその敵が、初老のあのムカつくマケドニス曰く『クソジジィ』だったのだ。
そう、そこには悠然と歩くブエノルがいた。
────何故か、ルルアンを引き連れて…。