レヴィオルストーリー2
ブエノルはギルクとイルを見ると胸糞悪くなる笑みを浮かべる。
「いきなり向かって来るとは騒々しい奴だ…。その女の子が言うように少しは考えたらどうかね」
めちゃくちゃ上から目線のブエノルの物言いに、ギルクはピクピク顔をひきつらせた。
ぶっ飛ばしてタコ殴りにしたい気持ちを何とか自制する。
「…ルルアン返せよ」
感情を抑えているからか、ちょっと変な顔でギルクが言った。
イルは笑いそうになるが、かなり頑張って耐える。
「返せ?どういうことかね」
「無理やり連れてるんでしょ!」
そんなイルの言葉に、ブエノルは嫌な笑みを浮かべたまま首を傾げた。
わざとらしさ満載だ。
「はて?無理やり?そう思うのかい??」
「思うから言ってるんだろクソジジィ!」
「ちょっとギルク!」
慌ててギルクを止めるイル。
それを見たブエノルはにやついた笑みを更に広げる。