レヴィオルストーリー2
「何だよイル止めんなよ!あいつ超ウゼェ!!
それに…、
おいお前ぇ!アレンにあんなことしといて、タダで済むと思うなよ!!」
イルに制止されたギルクはむちゃくちゃ怒って今にも襲い掛かりそうな勢い。
ブエノルに憤怒の形相で怒鳴りつけた。
「わかる!わかるけど、駄目っ!あいつが怒ってルルアンに何かしたらどぉすんのよッ!」
そう言いながらもあたしだってぶっ殺したいわよ、と心の中で物騒なことを呟くイル。
「だろ、お前もぶっ殺したいだろ!よし止めんな一緒に殺ろう」
「えぇッ、ギルクったらテレパシーでもしたの!?」
彼氏の言葉にイルは心底驚いた。
「賑やかだな…。だいたい私がこの国の勇者様に何をしたって言うんだ」
相変わらず鬱陶しくて殺したくなるムカつく笑みのブエノルは、そうやってしらばっくれる。
その隣でルルアンは俯いて唇を噛み締めていた。
「はあぁあぁ!?ふざけんなよテメェ!毒薬盛っといて知りませんとか…しばくぞゴラァ!」
「ギルク!もう何か極道行ってる!駄目だってばヤンキー化しないでよッ」
ヤンキーの彼氏なんか嫌だと、イルは必死にギルクを宥めた。