レヴィオルストーリー2

「しっ、失礼な!お前こそ整形したらよいのではないか?」


結構効いたらしいブエノルは耳まで真っ赤にして言い返した。

ギルクとイルは馬鹿にした様な笑いを寸分も隠さず表情に出す。



…確かに失礼ではある。



「お前よりはマシだぁボケ!俺はあのアレンと並んでもまだ大丈夫だったからな!」

「そうよッ!ギルクはもともとカッコいいんだからッ」



何だか痛い人達のようだ。




「…失敬な!私だって昔は…」


そこで話が逸れていることに潔く気付くブエノル。


コホンと咳払いすると、ギルクが抱き上げているルルアンに視線を送った。




「ルルアン、いつまでそうしているのだ。早く戻って来い」


ルルアンはその言葉に、ギルクの腕の中でビクリと震える。

ブエノルの目を見ると、真っ青になってまた暴れだした。



「ぅお!何だよルルアン!大丈夫だって…」


必死で宥めるギルク。

もちろんギルクの力に勝てるワケもなく、ルルアンがいくら暴れても全くぐらつかない。





< 521 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop