レヴィオルストーリー2
「しっ、失礼な!お前こそ整形したらよいのではないか?」
結構効いたらしいブエノルは耳まで真っ赤にして言い返した。
ギルクとイルは馬鹿にした様な笑いを寸分も隠さず表情に出す。
…確かに失礼ではある。
「お前よりはマシだぁボケ!俺はあのアレンと並んでもまだ大丈夫だったからな!」
「そうよッ!ギルクはもともとカッコいいんだからッ」
何だか痛い人達のようだ。
「…失敬な!私だって昔は…」
そこで話が逸れていることに潔く気付くブエノル。
コホンと咳払いすると、ギルクが抱き上げているルルアンに視線を送った。
「ルルアン、いつまでそうしているのだ。早く戻って来い」
ルルアンはその言葉に、ギルクの腕の中でビクリと震える。
ブエノルの目を見ると、真っ青になってまた暴れだした。
「ぅお!何だよルルアン!大丈夫だって…」
必死で宥めるギルク。
もちろんギルクの力に勝てるワケもなく、ルルアンがいくら暴れても全くぐらつかない。