レヴィオルストーリー2
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その頃。
ギルクとイルが目指す庭園では、リルムを帰したアレンとレイが城門から急いで城に向かっていた。
最初はリルムは兵士に任せていたのだが、それだとすり抜けてすぐに戻って来るのだ。
ルルアンと話したい、と言って。
先ほどのリルムの話を思い返し、レイは表情を曇らせた。
「アレン…」
「…ん?」
彼女に呼ばれたアレンは前を見たまま短く返事する。
それでも声色は優しかった。
「ルルアンを見つけたらどうするの?」
レイはリルムが最も気にしていたことを訊ねる。
アレンはちらりとレイを見やると、小さく笑った。
「そんなに心配そうにしなくても大丈夫。ちゃんと考えてるから」
「追放したりしないわよね?」
「しない」
その即答に安心したのか、レイも微笑むと握っているアレンの手を強く握り返した。
アレンは目を細めてレイを見てから、スピードを上げる為彼女を抱き上げようと繋いでいないもう片方の手を伸ばす。
その時、視界の端に何かが映った。