レヴィオルストーリー2

「…あぁ。ルルアンか」


アレンは興味なさげに呟くと、ちらりとその小さな子供に目を移した。



碧の瞳と水色の瞳の、視線が絡まる。




次の瞬間、ルルアンは驚いて目を見開いた。




アレンの目がルルアンを見た途端に、優しくなったのだ。



────今ブエノルを見ている冷めた目とは、比べ物にならないくらい。






「それならもう知ってます」


アレンの発した言葉に、彼の一瞬の変化に気付かなかったブエノルははじめて驚きの色を見せた。


こんな答えは予想外らしい。




「知っているだと?…ルルアン!まさか話したのか!?」


ブエノルはルルアンに怒鳴り付けた。


しかしルルアンも驚いている。


小さなエルフは、ブンブンと頭を横に振った。



「それなら何故…」


「気付いた人に教えてもらったのよ」


レイがひたすら驚くブエノルに冷たく言い放った。




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