レヴィオルストーリー2


『気付いた人』



心当たりのありすぎるルルアンは、泣きそうな表情になる。



少し前に彼女とした、今までにない大喧嘩を思い出した。




──何でこんなことしてるの!?
  早くやめなさいよッ


──嫌だ!
  もうほっといてよ
  それに触らないで!


──こっちが嫌よ!
  アンタがそんなことしていなくなったらつまんないの!


──そんなの知らない!
  僕を暇潰しの道具にするなよ!
  忙しいんだから!


──道具なんかじゃない!
  もう友達なの!


──っ友達何かじゃないよ!



…自棄になって言ったこの言葉で。



彼女を失ってしまった。



彼女は泣きながら走って帰ってしまった。




それから一度も会っていない。







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