レヴィオルストーリー2
ブエノルはアレン達に普通に会話され、イライラを募らせていた。
「…お前ら…!失礼だぞ!!」
そう喚き、直後、何かを見つけたのかニヤリと笑んだ。
初老とは思えない瞬発力ですぐそばの樹に駆け寄り、そこから何かを引っ張り出す。
アレンはハッとして急に真っ青になった。
そこにはさっきから……
「やだぁ!離してぇ!!」
そう叫ぶ、リルムとルルがいたのだ。
「リルム!?ルル!」
ルルアンがビックリして声をあげる。
直ぐ様助けようと、レイの腕をすり抜け走り出した。
「あっ、ルルアン!」
慌てて腕を伸ばすが、レイの手は空を切る。
駆け寄ってくるルルアンを見て、ブエノルの目が怪しく光った。
彼に引き摺られるリルムとルルは、恐怖に震える。
そして、無防備にリルムとルルに抱き着いたルルアンに向かって、ブエノルがサーベルを振り下ろした。